リモートワーク廃止と飲み会強制参加の類似性
フルリモートワーク廃止の流れ
2024年末あたりから、フルリモートワークを廃止する企業のニュースをよく見かけるようになりました。 フルリモートワークが続くことを前提に、5〜10年後に住まいを東京から地元に戻したいと考えている私にとって、とても心配な状況です。 しかし企業がこのような判断をすることは、ある程度理解できます。 ただ、廃止の理由として主に語られる内容が、どうしてもしっくりきません。
リモートワーク導入時と撤廃時の言い分に感じること
企業がフルリモートワークを導入したとき、オフィス縮小による経費削減や、通勤時間がなくなることでの時間の節約などが大きくアピールされていました。 これらのメリットは数字としてはっきり見えるため、とてもわかりやすく納得感がありました。
一方、フルリモートワーク廃止の理由としてよく聞くのは何でしょうか。 「そもそも業務内容、職種的に無理があった」というものを除いて、多いのは「コミュニケーションが減る」という懸念です。 あとは「会社への帰属意識が薄れる」という懸念。 正直、これらの理由は会社の飲み会へ強制参加させるときに使われる言い分とよく似ているように感じました。
コミュニケーションの減少や会社への帰属意識の低下は、ただオフィスに戻すことで本当に改善されるのでしょうか。 また、ほかの理由として挙げられる「生産性の低下」についても同じです。 単に問題の原因と解決策の深堀りが足りなさ過ぎるだけに思えます。
理解できる廃止の理由と会社がサポートできるか問題
最初にも書いたように、企業が廃止を決めざるを得ない状況があることも理解できます。 たとえば、全社員のネットワーク環境を整えられない場合。 また、ビデオ会議やボイスチャットでの音質や画質に問題があり、これが話し合いの大きな妨げになるケースも考えられます。 後者は特に日中の会議が多いメンバーには、大きな負担となります。
ただこういった理由については、会社側がサポートできる範囲ですし、むしろするべき問題です。 そうしたサポートが提供できないからフルリモートワークの廃止を決断する、ということも十分ありえます。 その判断は、個人的には残念ですが十分理解できます。 この判断に対して、社員がどう考え行動するかは、また次の段階の話です。
個人的フルリモートワーク廃止に感じること
「コミュニケーションが減る」とか「帰属意識が薄れる」という理由だけでは、廃止するには弱すぎると感じます。 こうした理由だけを聞くと、「この会社は本当の理由を隠しているのかな」や「問題の本質を見ていないのでは」と不安になります。 前者を理由とするのなら、もっと問題を深堀りしていただきたいです。
一方で、技術的な問題で廃止する企業については、正直に状況を説明しているので好感が持てます。 とはいえ、私は将来フルリモートワークを前提に地元へ戻る計画があるので、そういう会社への参画は慎重に考えてしまいます。
以上、私のフルリモートワークについての考えをまとめました。 いずれフルリモートワークに関する意見を聞かれた時は、この記事を共有します。
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