Buy Me a Coffeeを利用したいがStripeから拒絶されている【3/13追記】

発端

先日のOpen AI API(GPT-3)の利用をきっかけに、気軽に金銭的支援を受けられる窓口があってもよいじゃないかと考え、Buy Me a Coffeeのアカウントの開設をしました。 Buy Me a Coffeeがどういうサービスなのかをいまさら説明するのは冗長ですので、わからない方は各自調べておいてもらえればと。

で、Buy Me a Coffeeで受けた支援を受け取るためにはStripeとの連携もしくはPayoneer経由での銀行口座の登録が必要になります。 いちおうどちらもダメな場合、Buy Me a Coffee自体に出金先の銀行口座を登録できるようですが、こちらはまだ試していません。

ネットを見る限りStripeを使っての受け取りが一般的な様だったので、自分もそれに習ったところ、審査はリジェクトされアカウントが閉鎖されてしまったというのが今回の記事の内容になります。

審査落ちまでの流れ

Buy Me a CoffeeからStripeを連携するまでの流れは簡単で、アカウント開設後の設定画面のPayouts内にある「Connect Stripe」ボタンをクリックするだけです。 その後はStripeとの連携画面に移行するので、後は必要な情報を入力するのみです。

PayoutsからStripeと連携する

Stripeの登録画面

ここで少々やっかい(というか今回の最大の問題点と思われる部分)なのが、事業詳細の入力画面です。

後にわりと重要な部分だとわかるのですが、小さなテキスト入力欄に「1〜2行程度」とあるので、書かれていた例を元に以下のような感じで詳細を入力しました。 (リジェクトによって入力内容を確認できないので、記憶をもとに書いています。そのため微妙な差異があります。)

  • 業種: ブログ、SNS
  • 事業のWebサイト: https://www.buymeacoffee.com/yamacraft
  • 商品、サービス内容の詳細: Androidアプリ開発に関する技術記事の執筆、Webサービス・アプリケーションの提供や運営に伴う支援を受け取るサービスです。

以上を入力して送信直後、 即時にStripeから決済機能の一時停止連絡が来ました

Stripeからの一時停止連絡

Webサイト先でビジネスの詳細を確認できないという内容で、この速度からしてbotか何かによる判定なのでしょう。

しかしこれは考えてみればおかしな話です。 記載したWebサイトは、Buy Me a Coffeeが用意した各アカウントのシェアページです。

Buy Me a Coffeeは通常のECサイトと異なり、販売(投げ銭)先の商品やその取引、請求の管理はBuy Me a Coffee側が担っています。 Stripeとの連携ができるということは、Stripe側もこのサービスの内容を確認したうえで認可しているはずです。

どうにも腑に落ちないので、Stripeのサポートに質問を投げてみました。

Stripeからの問い合わせ返答

Stripe社の小林さんという方から返答がきました。

お調べいたしましたところ、弊社のアカウント審査専門チームがご登録ビジネスウェブサイト:https://www.buymeacoffee.com/yamacraft にて貴社のビジネス詳細を確認することができませんため、貴社のアカウントの決済機能 (顧客への請求と銀行口座への入金) を一時停止させていただいております。

弊社Stripe には決済代行業者に課せられた KYC (顧客確認) 義務 [0] があるため、Stripe で開設されるすべてのアカウントに関して調査を実行する必要があります。https://support.stripe.com/questions/know-your-customer-obligations この調査には、各ユーザーの本人確認など、多くの情報の確認が含まれます。 ビジネスのサポートが可能であるかを確認するため、貴社のビジネスのウェブサイトの審査ができなければなりません。

最も重要なこととして、顧客に何を販売しているか、および顧客から貴社にどのようにして連絡できるかに関する情報がウェブサイト掲載されている必要があります。 通常、サイトに提供する商品やサービスの説明が掲載されている限り、この要件の履行方法についてはかなり柔軟に扱っております。

調査を完了するには、ビジネスのウェブサイトをお持ちでない場合や必要でない場合でも、この情報をお知らせいただく必要があります。

やはりどうにも腑に落ちません。 何度も書きますが、Buy Me a Coffeeで販売している商品(投げ銭)はBuy Me a Coffee側が管理しているもので、こちらでは1杯あたりの金額の調整以外に設定できるものはありません。 たとえばYouTubeのスパチャ機能やnoteの記事サポート、zennの有料バッジの利用はユーザー側が機能の説明責任を持つ必要はないはずです。 ここはサービスの提供側であるBuy Me a Coffee側が受け持つはずですし、そのサービス内容にStripe側が合意しているからこそ、連携機能が可能となっているはずではないでしょうか。

というか、実際に検索すればいくつも見つかりますが、日本国内のユーザーでStripeと連携したBuy Me a Coffeeが無事使えている人、いくつも目に入るんですよね…。 そんなわけで、再度以下の対応をやって、再申請を実施しました。

  • Buy Me a Coffeeのシェアページの内容に支援サイトであることを記載+支払い時のトラブルは運営サイトへ連絡する旨を記述
  • Stripeの再申請時のサービス詳細の記述に請求は即時にされること、支払い時のトラブルはBuy Me a Coffee側に連絡する旨を記述

以上を行ったものの、再審査の開始が行われていなさそうな雰囲気があったため、再度上記のサポートに問い合わせました。 その結果、 無事アカウントが閉鎖されてしまいました

Stripeからアカウント閉鎖の連絡

メールで明確に拒絶されているように、Stripeのダッシュボードでは、以前あった再審査のフォームへのリンクも消えていました。 いちおう、メールであれば再度の審査を依頼できるようですが、正直私の力ではどうにかできる範疇を超えているように感じます。

Buy Me a Coffeeの導入を考えている人たち/導入している人たちへのメッセージ

現時点でStripeでの受け取りを考えている場合、自分のように蹴られる可能性が高いです。 また、すでに導入している人も、何らかの見直しで突然Stripeを閉鎖される可能性があります。

いちおう最初にも書いたように、出金先としてPayoneerや直接の銀行口座の登録が存在するようですので、そちらの利用も検討したほうが良さそうです。

個人的には2023年移行で無事Stripeと連携ができた人の情報が知りたいです。 もしいらっしゃれば@yamacraftにご連絡ください。

Buy Me a Coffeeへの問い合わせ

いちおうDeepLの力も借りつつBuy Me a Coffeeに問答無用で蹴られたことをサポートメールで連絡しました。 同じような状況で無駄な労力を使ってしまう人が減ることを祈ります。

追記(3/13)

Buy Me a Coffeeから返事が来ましたが「ほかにStripeが機能しているアクティブな日本ユーザーがいるから大丈夫だし、Stripeに連絡してくれ」という内容で詰みました。

PayoutsからStripeと連携する

サポートメールにはStripe以外の受け取り手段は日本でもちゃんと対応されていますよね?という質問を入れていましたがStripe以外はないという回答が返ってきました。 いやPayoneerと直接の銀行口座への出金の項目あるじゃない!とさらに返信したところ、PayoneerとWise(おそらく口座出金に使っている)使えますという言質を取ることができました。

PayoutsからStripeと連携する

ということで、Stripeが使えない問題は未解決ですが、別手段で出金できることがわかったのでBuy Me a Coffeeを利用することにします。 Stripe自体はこの追記を書く直前に、利用範囲を限定させるような動きが見えるので今後新規での利用は無理なのかなあという印象を持ちました。

yamacraftを支援する

記事への感謝や応援を、コーヒー1杯分の支援で行うことができます。支援を受けると、さらに頑張って記事を書くようになります。