ソダシのオークス敗戦を見て感じたことをいろいろ書きたい

今週のオークス、すごくおもしろくなかったですか? 私はとてもおもしろいと思ったので、こうして記事を書きます。

勝利者とお父さん

白毛馬のソダシが2冠目を奪取するかが注目されていましたが、結果はユーバーレーベンの勝利。 ゴールドシップ産駒初のG1勝利となりました。

これまでゴルシ産駒は、ゴルシ自身の成績と比べると目立った活躍をした子がいなかっただけに、うれしい知らせが舞い込んだ形になりました。 といっても、3年目の産駒がG1制覇というだけでも十分すごい成績のはずなんです。 種牡馬の同期で、グランアレグリア(2020年の牝馬三冠馬)とエフフォーリア(今年の皐月賞馬)を排出しているエピファネイアが目立ちすぎるだけですね。

しかし、これでゴールドシップの種牡馬としての価値が一気に上がるかという話になると、それは同じ父を持つオルフェーヴルがいるのでちょっと厳しそうです。 ただ、父が苦手(?)だった府中の2400mを勝ったというのは、価値のある勝利と言えます。

ついでに書くと、ユーバーレーベンの馬主はサラブレッドクラブ・ラフィアン。 代表馬を挙げろと言われるとちょっと悩む「マイネル軍団」所属の牝馬です(現在は牝馬だとマイネルがつかない)。 実は代表の岡田紘和氏が3月に死去されていたので、そういう意味ではドラマチックな勝利にも感じさせます。

ソダシと適性とレース展開

残念ながら負けてしまったソダシですが、そもそも前走の走りも含めて、2400mは苦しいだろうという下馬評がありました。 お父さんのクロフネ、お母さんのブチコは2000mを超えるレースの勝利経験がないので、それも理由のひとつとして上げられていました。

とはいえそれは、(それが一番大事だけど)あくまでも1着を取れるかの適性の話です。 個人的に桜花賞の全体の走りで考えれば、入着までは十分ありえるんじゃないかと思っていました。 しかし蓋を開けてみれば、なんと掲示板入りすらできず8着という結果。

結局これは血統による適性の結果だったのでしょうか。 自分には、それ以外の要因が大きいように感じました。

ということで、映像を見て振り返ってみます。 メインレースの映像はJRAが公式でYouTubeにアップロードしてくれているので、たいへんありがたいですね。

あらためてレースを見ると、この日は逃げ馬がいないこともあってか、序盤からえげつないぐらいにソダシがマークされているのがわかります。 そのせいか、早い段階でソダシに落ち着きがなくなっていました。 さらに中盤あたりはもう団子状態になって、最後の直線は抜け出せないのではとも思いました。

団子状態は幸いにも4コーナーあたりで前が空き、なんとか最後の坂にも負けず加速できていましたが、残り200mでついに足が止まってしまいました。 個人的な印象としては、徹底したマークによって落ち着きがなくなった結果、スタミナを消費しすぎて最後まで脚をもたせられなかったように感じました。

馬と騎手

あくまでも結果論になってしまいますが、今回のソダシは素直にいつもの走りをしてしまったので、マークしやすかったのかなあとも思ってしまいます。

ソダシの鞍上は吉田隼人騎手。 ベテラン騎手ではありますが、G1という大舞台では基本追う側での挑戦が多かったので、追われる側としての戦いの経験値の低さもこの結果につながってしまったのかなと感じました。

マキバオーやウマ娘を見ると勘違いしそうになりますが、馬は必ずしも自分が勝つ走りを理解しているとは限りません。 馬自体の実力も大事ですが、騎手がレース全体を見通して「勝つ走り」を考え選択するのも非常に重要な要素だと自分は思っています。

ちなみにユーバーレーベンの鞍上はデムーロ騎手。 少し前に荒い騎乗等が原因で有力馬を任せられる機会が減って苦しい状況が続いていました。 調べたら前回のG1勝利は1年前のNHKマイルCでした。 ですので、デムーロ久々の勝利に感動した人も多いことでしょう。

3着のアカイトリノムスメの鞍上はルメール騎手で、安定の強さを感じさせます。

ソダシの今後の期待

オークスは残念な結果になってしまいましたが、今回の走りを見ると秋華賞(京都2000m)は大丈夫そうにも見えました。 今回のように周囲から徹底されたマークも減るでしょうし、見ごたえのある牝馬三冠の最終戦が見れそうです。

個人的には来年も現役を続行してもらって、ヴィクトリアマイルを挑戦する姿も見たいですね。 父クロフネなのでダートの実力も気になりますが、まあよっぽどのことがなければ走らせなさそう。

楽しみなダービー

さてここまで書いたところで、今回のオークスの内容を踏まえると、来週のダービーがとても楽しみになりました。

皐月賞はエフフォーリアが圧巻の勝利を見せました。 しかも無敗での皐月賞勝利。 このままダービーと菊花賞を勝てば、去年のコントレイルから続いて無敗クラシック三冠馬が誕生することになります。 それゆえに、ダービーでは今回のソダシのような展開になる可能性が十分あります。

エフフォーリアの鞍上は、横山典弘騎手の三男、横山武史騎手。 まだ騎手活動を開始して4年目の若手です。 そんな横山騎手とエフフォーリアのコンビが、今回のような状況におかれてしまったときに、どうさばけるかが気になります。

そしてサトノレイナス。 14年ぶりの牝馬ダービー制覇は期待されているものの、単純な実力差ではエフフォーリアの方が一枚上手に感じます。 しかし鞍上予定はルメール騎手。 ルメール騎手は間違いなく国内最高峰のジョッキーです。 今回のように特定の馬が集中的にマークされて自身がノーマークであれば、スッと横から勝利をかっさらう可能性はありえそうです。

そんなわけで、来週のダービーも楽しみです。

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